日本の環境は世界でも有数のGender Biased country(ジェンダーによる偏りのある国) です。
海外に出ると、その点が浮き彫りになって見えてきます。
私個人的には世界は急速に変わってきているので老若男女関係なく、改善すべく立ち上がって欲しいです。
皆様の気づきや再確認につながれば幸いです。
別の記事にもGender inequalityという題で別角度から書いています。
それではどのように性別によって偏りが生まれているのか、例えばどういうことか?
それぞれ、世界の例、身近な例を交えてご紹介します。
CNNニュースにて。日本の衆参議員は圧倒的に女性が少ないと報道。
2019年7月の参議院選挙に関するアメリカCNNのニュースをご紹介します。
(CNN)One of the world’s most unequal parliaments could be about to get a lot more female, or … maybe not.
(訳)2019年7月の参議院選挙を前に世界で最も不平等な議会を持つ国の一つである日本に、もっと女性が増えるかもしれない、もしくは、増えないかも。
(CNN) https://edition.cnn.com/2019/07/18/asia/japan-election-women-abe-constitution-intl-hnk/index.html
もちろん日本だけの問題では無いですが、いわゆる先進国の中でも日本は女性の政治参加に関しては特に遅れている、ということです。
本来、政治家になるには性別や年齢(被選挙年齢以上であれば)は関係ありませんが、結果的に日本では女性の割合が20%程度と、大きく割合が偏っています。
日本の会社は残念ながら男社会
私個人の経験上でも女性の社会進出はあまり進んでいないと言わざるを得ません。
特にニュージーランドでは男女平等が顕著で、更にシンガポールでも少し男性優位な統計が出ています。
そして日本より女性の活躍されている社会のため、その差をひしひしと感じます。
私は、全て日系の食品、装置メーカー、非鉄金属の商社と3つの違う市場で営業職を経験しています。
何と会社内で女性の管理職以上の方を一人も見たことがありません。
それぞれ会社設立から40年以上の300人以上の会社です。
このままでは取締役なんて未来永劫、女性から選ばれないのではないかと思うほどです。
この事実を海外の方に言うと、かなり驚かれます。
それはそうですよね。300人もいて、男女比が6:4であったとしても、管理職が一人もいないというのは明らかにおかしな状況です。
日本の皆さんもおかしい、公平にすべきと気づいていながら変えられない状況なんだと思います。
女性を非管理職のままに固定する制度:一般職採用が男女格差を助長する
皆さんのお知り合いの会社にも、女性だけが制服を着ている会社はありませんでしょうか。それこそGender Biasedの象徴です。
何が採用する企業で起こっているかというと、
①採用する会社側:一般職で募集要項を作成し、人材紹介会社、各媒体への情報拡散
※男女雇用機会均等法があるため、女性しか取るつもりは無いのに、それは書けない。そして書類審査は女性しか通さない。
②応募する側:応募する。この時点では一般職に管理職になる可能性が著しく少ない、という点は募集要項に書かれていない。
※制服支給と書いてあるが、それは選択肢無く「制服を着なさい」という意味と多くの人は捉えない
③面接:応募者の中で比較的若くて、ちょっとスキルのある女性が選ばれる
④就職:一般職なので、本業の仕事とは別に募集要項には書いていないお茶をお客様来社時に出す、ちょっとした事務所の片づけを担う。
⑤数年後:結婚、もしくは仕事自体に将来性を感じず、辞めていく。
大手のように人が十分にいなければ、子供ができたと同時に公私の両立が難しい場合が多い。
という流れです。もちろん会社に愛着を感じて長く勤められる方もいらっしゃいますが、一般職という職種は言い方を変えれば、管理職になるチャンスを与えない職種です。
一番の問題は、一般職という出世の機会が圧倒的に少ない職種に、
女性しか雇うつもりが無い+女性のみ制服を着せる
ということです。
一般職で男性が仮に入社した場合、制服を用意するのでしょうか。
もし答えが否であれば問題です。
性別がどちらだかという理由で、この職種に向かないなんて言うのは偏見です。
そもそも制服って必要ですか。なにか理由があって、男女関係なくユニフォームを着るのであれば賛成です。
女性の方で、本当の意味で男女関係なく公平に活躍をしたい方はよく注意して応募してください。
タイ航空のキャビンアテンダント(CA)は男性として生まれ、女性の制服を着たCAとして働かれている方も見かけられます。
男性が男性の別の制服でCAとして働いているので、選択できる制度です。
それであれば公平と言えます。
営業は男性の仕事? それは日本での偏見
化粧品業界や食品業界などはまだマシかと思いますが、営業と言えば女性は難しいという感覚を持っている方が日本では数多くいます。
この前も、今所属している会社で管理職の方が、
「女の子に営業させるのもなあ・・。」
というよく分からないことで悩んでいました。何より、それを聞いてがっかりしました。
どこでこのような考え方になるのかと言えば、今まで出会った身近な方の思考をそのまま受け入れてしまっているからだと言えます。理由を聞いても特にそこに根拠や深い思想はありません。
強調しておくべき点として、私自身、シンガポールやマレーシア含む東南アジアで競合他社の営業の話を聞くことがよくあります。
当然ですが女性でも普通に活躍しています。
管理職、取締役以上、社長であることも別に特別ではありません。
統計的には男性が多いのですが、女性だからどうこうという見方は少ないです。
あくまでいい結果を残す=世の中に価値を提供できる人材かどうかが焦点です。
まとめ:仕事をするのに性別は関係ない。もっといえばLGBTQも関係ない
生まれた時の登録上の女性も男性も、関係なく世の中に価値を提供できるかどうかを基準に仕事が得られるように自分の偏見から打ち破っていってもらえれば幸いです。
私自身も日本からでなければ見えない偏見を抱えていましたが、少しずつ改善の道を歩んでいます。
そして、日本は男尊女卑の儒教の精神をやめることも選択肢かと思います。
年齢に関係なく相互に尊重されるのが理想です。
皆さんの考えるきっかけになるのであれば幸いです。
以上です。