ブラック企業で修行していた頃の海外出張スケジュール3パターン!

ひでせろ
ひでせろ

ブラック企業の出張スケジュールをご覧あれ。

皆さんの中に、普通の企業で働くパターンと、ブラック企業で働くパターンの違いが知りたいかたもいらっしゃるかと思います。別のタイトルで、現在のホワイト企業での出張スケジュールは紹介しましたので、今回はブラックな会社で、仕事の修行をするという面ではピッタリだった企業での海外出張スケジュールを紹介します。

現在のホワイトな会社の出張スケジュールはこちらです。

現役海外駐在員が語る、営業職の出張スケジュールってどう? スケジュール例3パターン紹介!
外で営業活動する事がどのようなものか、気になっている方もいらっしゃると思いますので、私の通常出張の例を数パターンお教えします。

ご参考までに、こちらで紹介するブラック企業での職種は装置メーカーの海外営業部門の営業職で、担当は日本以外でした。

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まさに妖怪に取りつかれた企業でのエピソードです。

基準がよく分からないですが、日本語が通じないところは全て私が担当という振分け。

また、スケジュールは全て関西空港起点での出発になります。

台湾出張スケジュール 6泊7日

ブラックが何をブラックたらしめるか、というと従業員目線が一切入ってこないことです。

全てにおいて会社目線が優先されます。そのため、会社にとっての効率優先が重視されるので、基本的に全て移動日のスケジュール設定は休日になります。

会社の論理を説明すると、移動日は仕事日と換算されない=休日の移動日は仕事ではない=平日を使わず効率よく移動できる、となるわけです。更に、大体のスケジュールは上司に決められ、必要が無くとも丸々一週間行かされます。

自分の裁量で決められないというのは、人間としての尊厳に影響します。

それでは台湾に6泊7日で出張する場合のスケジュールをいってみましょう。

1日目:日曜日 

11:00AM 関西空港集合。上司と行く場合は、それよりも早く着くことが求められる。
      なぜか一緒にチェックインする。
ラウンジに入り、仕事の話もしくは説教が繰り広げられる。

13:00PM 関空→台湾行のフライトへ。
ようやく重たい話が終わったかと思いきや、チェックイン時に隣に指定されているので、目的地に着くまでずっと続く。こちらを書いている今、よく耐えられたなあ、と自分に感心するほど。

15:00PM 台湾の桃園空港に到着。
台湾の代理店の方に日曜日なのに迎えに来させる。もう年に何回も来てるし、別にタクシーや電車で移動できるので来てもらう必要ないんじゃないか、という発想にはならない。それが当たり前になっているから。その議論も許されない。相手の視線に立たないことが求められる。

17:00PM ホテル到着、チェックイン。
移動日の仕事終わりはまだまだ先。30分ほど準備した後、食事に出かけるため。

18:00PM 上司の好きなレストランで食事。代理店に食事代をご馳走して頂く。

19:30PM 食事が終わり、一旦ホテルへ帰る。代理店の方には帰って頂く。あくまで一旦です。
      部屋に帰ると、お決まりの通り、内線か携帯電話が鳴り響く。

「ちょっとコーヒーでも飲みに行くか。」

これに対してNOという回答は無いのです。明らかに次からの仕事に影響が出るからです。

飲みに行こうか?(疑問形)ではなくて、

行くか。(ほぼ断定系)です。クエッションでもない・・。

20:00PM 近くのカフェで飲み物を奢ってもらう。
別に自分で払って、早く帰れるなら帰りたいですが。

ここから仕事や将来の私にどう活躍してほしいかというありがたい話が続きます。

2時間。30分ならありがたいとうレベルなんですが、長い。

この上司も、その上の上司からいつも同じような薫陶を受けていたということなので、私に対しても同じことをしているようでした。

※私はこの経験を糧に、私が後輩と海外出張に行ったときは、仕事の時間以外全て自由にしようと決意し、その通りにしています。本来そうあるべきだからです。

自由時間にどこかに一緒に行きたければ行こうというスタンスです。

どちらを取っても全く気にしません。同じ社会人ですから。かつてのこの上司は良い反面教師だったと思います。

22:00PM 解放される。ホテルに帰って、明日からの本当の仕事に気持ちを備える。急な見積り依頼などの対応や、返信しなければならないメールを見ながら寝落ちすることも多々。

このような感じです。

次の日から早送りになります。毎日、同じです。キュルキュルと早送りでいきます。

2日目:月曜日~6日目(金曜日)

朝ホテルで上司の指定する時間で一緒に仕事することから始まります。

そして朝9時から、お客さんを数件回って食事して、ホテルに一旦戻って食事して、上司から電話かかってきて、今日の反省会+仕事の話のためのカフェ、ホテルに戻って日報やメールの処理。寝るのは深夜1時~2時ぐらい。の繰り返しが5日間続く。

時々、観光に連れ出されることはあるが、特に楽しくはありません。

何といっても、一人の時間を与えらないことが苦痛になります。

7日目:土曜日

移動日。台湾のホテルから関空まで共に行動し、ようやく解散。

驚くなかれ、ここで話は終わりません。出張レポートの作成するという宿題が残っているのです。

期限は出張明けの月曜日の朝一。

つまり、日曜日はそのまとめに半日以上費やすことになります。

どうして、出張中に毎日レポートを作成しないかという疑問をお持ちになるかと思いますが、上記の通り自分の時間を全く持たしてくれないので、やる時間が無いのです。

東南アジア出張スケジュール 6泊7日

台湾出張と基本的には変わりません。移動日が増えるだけです。

出張稼働日にシンガポール→マレーシア・クアラルンプール→ペナン→バンコク→シンガポール

の予定がどこかに入って、後は行動形態は同じです。自由時間を与えないスタンスと、土曜日に帰国して日曜日にレポート作成と、そのパターンになります。

ちなみにこの会社での上司たちが使う好きな言葉は24/7でした。24時間7日間営業という意味です。ロボットでも週に1回ぐらいはメンテナンスが必要なので、良い考え方ではありません。

心から燃えるような仕事で無ければ、それはすべてブラックと化します。

この仕事が自分にとって正しいかどうかを心に聞いてみて、その答えがNOであればすぐにやめるか辞める準備をしましょう。

大丈夫です。望めば道は拓かれます。

私自身もそうでした。逃げられない気がしていましたが、本人の意思で何とでもなります。

自分の人生の決定は、命を取られるわけじゃない。

何よりもあなた自身の健康、ひいては夢やゴールが最も重要です。

夢のアメリカ出張スケジュール

アメリカには2回しか出張していないので、絶対的にこのスケジュールというのはありません。

丸々7日間の出張で移動日2.5日、他は米国内を飛行機で移動しながら展示会、得意先訪問といったところです。

ただ言えるのは時差を全く関係なく、日本から電話の嵐があることです。

結構つらかったよ。これは。

移動日:伊丹空港→羽田空港、羽田空港→サンフランシスコへ

丸一日かかります。

一度は飛行機が機材の故障で引き返すことがありました。9時間ほどの時間ロス。

米国代理店はそれを知ると、出張1日目は大変だから無理せずゆっくり休んでくださいとメールが入っていた。一日目は展示会に参加予定だったんです。

そのメールに対し直属の上司は私への確認無しに米国代理店に、

「彼は問題なく展示会に行けます」と。

ど、どうや判断した?そ、相談が大切って言って無かったか?

という心の中の疑問はさておき、飛行機がサンフランシスコに着き、その足で展示会へ向かいましたとさ。めでたしめでたし・・・。

スケジュールがおかしいと感じたら辞めることも検討するべき

 上記のように無駄に厳しいと感じるのであれば、それが心のサインです。

会社があなたに対して十分なサポートをしないのであれば、戦ったりせずさらっと辞めるのがもっとも強烈なメッセージになります。

便利な世の中になり、退職代行というのもあります。仕事中に個人メールで問い合わせが可能です。

ご参考までにブラック企業でのエピソードをまとめたものをどうぞ。

私が勤めたブラック企業の面白?エピソード5つをご紹介
私が体験した厳選エピソードをどうぞ。笑い話にしてください。

最後に、皆様が会社に洗脳される前に言っておきたいのですが、長期的に見て辞められないなんてことはありません。続けるか続けないかは個人の選択です。

また、ブラック企業の良いところはお金を使う暇が無いことですので、少しでも余裕が出来たらすぐアクションが有効です

一般的に言われることですが、6か月分の生活費を貯めておくことは心身ともにセーフティーネットになります。

人生のスケジュールを決めるのは、当然ですがあなた自身です。

貴重な時間をどう使うかはあなた次第ですので、心身ともに健康で、夢中になれる仕事かどうか自問自答してみてください。

皆様の決断を心から応援しております。

以上です。

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