現役海外駐在営業職の私が思う、海外駐在に向いている人、向かない人 各特徴3つ!

 皆様の中には海外駐在して働きたい、海外のお客さんとガンガン仕事をしたい、と考えている人がいらっしゃるかと思います。そこで、私が考える海外駐在に性格的に向いている人、向かない人の特徴を挙げていきます。

まずは向かないと思う人からどうぞ。

向かないと思う人に当てはまっていても海外への就職に挑戦できないわけではありませんので、ご心配なく。

向かない人①自己管理ができない

 傾向的に男性に多いのですが、日本を離れて単身で海外に住む場合、色々な誘惑と付き合わなければなりません。若くして成功すると、後々苦労するようなことがありますが、それと似た感じがあります。

特に営業の場合、得意先と女性のいるカラオケに行って、個人的な連絡があり、嬉々としてしまうようであれば、少し注意が必要です。

お金目当ての営業メールだとわかっていても男性ってシンプルに女性からのメッセージは嬉しいものです。でも、お金目当てです。

駐在員でもよくある話なんですが、家族帯同で来ていてもキャバクラのオネエサンにはまって、なってはいけない病気になったり、家庭生活に影響が出るパターンに陥ってしまうことがあります。

最悪の場合は、それが原因で帰任するなどもあり得ます。

ほどほどに楽しみましょう。

正直、私自身も油断するとそうなりかねないので、

上司から教わった身を崩さない必殺技を使っています。

それは・・・、

オネエサンと連絡先を交換しても、即、スマートフォンのメモリから消して連絡が取れないようにする

という北斗神拳最終奥義にも匹敵する方法です。この必殺技は最強です。

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北斗の拳を知らない人のために・・・。

何と言っても深みにハマりようがありません。

この時代にスマホで連絡が取れないからです。

向かない人②イライラしやすい、周りへの期待が高い人

これは日本だと普通に許される特徴ですが、世界で戦うには不利な能力です。

個人的には日本でも、こういう人とは距離を置きたいと思っています。

チームとしての協調性を取りずらいためです。

周りへの要求が高いと自分を苛立たせるだけで、特に仕事には役立ちません。

例えば、ミスに焦点を置いたり、間違った対応した時に怒鳴ったりすれば、多くの国で仕事を辞めるという選択肢を取られます。

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怒らないことは技術です。気をつけてください。

もちろん、理想としては仕事なので成果を出すことを前提にお互い仕事をしているべきです。

そうじゃなくてもまあしょうがない、という精神で働いた方がお世話になっている国の方々とうまくやれる、と言えます。

向かない人③日本と違う基準を認められない人

「人としておかしい」、「人として許せない」なんていいう言葉がつい出てしまう方は要注意です。

そもそも、人間の思う「正しい」に絶対的な尺度や基準なんてありません。みんなそれぞれ違うのです。

違いを認められなければ、心の世界平和はいつまでたっても訪れません。

例えば時間管理で言えば、遅刻はまだしも、始業時間の直前に来ていることに嫌味を言ったりするのは 日本以外では筋違いの言動です。

9時開始で、15分前に来ることを社員に望むのであれば8時45分を始業時間にするという方法を取るしかありません。

残念ながら日本の「社会人は15分前行動」などという常識は日本の一部の特殊な考えでしかないのです。

そもそもなぜそんなルールなのかと聞かれても、根拠など無いことが多いので、その日本の常識に縛ることは時間と労力の無駄です。

大事なお客さんとのミーティングなら別ですが、事務所に通勤する時間が4、5分ずれようが誰も迷惑にならないことがほとんどです。

「日本人は始業時間だけきっちり管理するけど、終業時間はとてもルーズ」

とマレーシアの得意先で言われたこともあります。まさにその通りで、同じ時間の管理のことなので、耳が痛い意見だと思いました。

・・・・

他に、私が思う最悪のパターンとして、良く聞くのは、新任の駐在員が張り切って現地のインターナショナルスタッフに対して日本のセミパワハラ指導をし(厳しい言葉を浴びせ)、その結果、

「いやー就任当初でガンガンやりすぎて3人やめましたわ、ははは。」

ということを実際に見聞きしたことがあります。一体誰が得する指導なんでしょうか。

今後、駐在や海外で働き部下を持つ方には、日本のやり方は得てして世界では通用しないことを肝に銘じて欲しいと心から願います。

愛のある指導で無いとすぐに辞めますよ。

向いている人①コミュニケーション能力が高い人※英語力が高いではない

海外で生活しようとしまいと、結局、情報というのは人を通じて入ってきます。

そうなるとコミュニケーション能力が高くないと、外国人という立場でその国に入国するので、情報弱者の立場から逃れられません。

英語力とか、とんでもなく美人であるとかそういうことよりも、良い笑顔で話ができれば、人というのは何とかコミュニケーション取れるものです。

もちろん最低の英語力が必要ですが。

私も最初の留学生活ではニュージーランドでしたが、何がこれから起こるのか全く分からないままイベント事に参加していました。

それでも皆、親切に易しい英語で教えてくれました。

私の知り合いに一人、それほど英語ができないのに、突然シンガポール駐在を命じられました。

その会社で唯一、海外の商材を扱っていたというのが理由らしいです。

そんな彼でも現地の色々なパートナーに助けられ英語力を高めていったようです。

駐在8年目の今では、コミュニケーションでは全く問題なさそうです。

助けてもらったり、助けたりの相互の協力やコミュニケーションがあってこその成果です。

向いている人②その国にお世話になっていると感謝できる人

 私たちが日本にいるときは、特に意識することはありませんが、やはり一歩外の国に出ると、色々な面で外国人であることを感じさせられます。

まず働くにはビザが無いと入国ができませんし、全ての書類はシンガポールでは基本的に英語です。

家の賃貸契約にも日本語の契約書は当然ありません。

そんな中で、色々な仕事上のパートナーや、その土地で生まれ育った現地の方と協力関係を築くには

「私はここでお世話になっているんだ、ありがたい」

という気持ちがあれば最高です。

その気持ちは相手に伝わり、より良い関係につながっていきます。

私も同じ会社の方だけでなく、数多くのシンガポールで知り合った頼りにある仲間と時に協力、時に協議をしながら仕事を前に進めていっています。皆に親切にしてもらって幸せなことです。

それら一つ一つを良く考えると、感謝感激の雨あられですね。

自然とこちらの皆の期待に応えたくなります。こういう気持ちが湧き上がってくることが、WIN-WINの関係を生み出すことにつながると信じています。

向いている人③日本の本社からの指示を真に受けない人

 OKY:お前さんが来てやってみなはれ。

上記フレーズは駐在される方がよく心の中で叫ぶことだそうです。

確かにこちらで駐在していると、日本の本社の感覚とかけ離れていると感じることが多々あります。

例えば、こちらでは営業職と言えば結果に伴うコミッション性が当たり前です。

一方、日本の営業職は比較的に社会主義的で会社全体の業績に応じて万遍なく成果配分です。

そのため、

「これが日本の常識だから、給料が上がらないのを理解してもらうように

シンガポールのインターナショナルスタッフに説明しといてくれ」

とか言われます。

私たちからすれば、

え、ええ?

イヤイヤイヤイヤイヤ、ちょと待ってYO

と柔らかく言いたくなる訳です。

そこで表題の本社の指示を真に受けない、が肝要になってきます。

そこで私たちが取る対応は、

本社が納得できるギリギリのラインまで攻めた代案を送る

ということです。結構、波紋を呼びますが、こちらも各スタッフにたいして責任があるのでガンガン気にせずやることが経験上良いです。

他の会社のデータなど数字で説得できれば効きます。

私も日本で働いていたので、よく分かりますが、そもそも外国の情報などアンテナを張っていないと入ってこないのです。

駐在員の役割として、現地の生の情報や考えを発信する

ということが大事になってきます。

なんだか有力ブロガーの台詞みたいですが、その通りです。

有益な情報を流して、理解を促し、相手に行動してもらう、ことが求められます。

そうでないと、日本で働く同僚の方との相互協力につながりません。

まとめ:そうは言っても人それぞれ。でも英語力は上げて損は無し。

駐在は希望して来られる方と、会社の命で仕方なく来られている方や、会社合併によって突如、というパターンなど抱えられている背景や、状況はそれぞれ違うと思います。

自分が向いているか、向いていないかは現地に来てわかるもんです。

合わなければ自分が変わっていけば良いだけです。

最悪、辞めて帰るという選択肢もありますし、自分次第です。

望むと望まざると世界は加速度的に小さくなっていますので、

新たな視点を得たいなら立場に関わらず一度日本から外に出て働かれてみてはいかがでしょうか。

意外にそのドアは大きく開かれています。

ただ、英語力だけは時間の許す限り上げておいて損は無いです。今の時代スマホのスキマ時間でも勉強はできますよ。

海外に行くことを決意したなら、例えばこんなサービスを利用も検討されてはどうでしょう。

以上です。

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