日常の違和感

日常の違和感

「倒さない」という、最も静かな戦い。

かつての武士道において、最高位の戦術とされたのは「戦わずして勝つ」ことでした。 刀を抜くことは最終手段であり、抜かずに済む状況をつくることこそが、真に鍛え抜かれた者の証であるという考え方です。これを、私たちの日常に置き換えてみます。以前、ア...
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カタカナ英語と、私たちの「賢く見せたい欲望」。

会議室で飛び交う「エビデンス」や「コンセンサス」。 あるいは、ニュースで頻繁に目にするようになった「ウェルビーイング」。 私たちの周りには、使いこなせれば少しだけ自分がアップデートされたように感じる、魔法のようなカタカナ英語が溢れています。...
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コンコルドの「引き返せない空」と、私たちの三日坊主。

かつて、超音速旅客機「コンコルド」は、開発の途中で「このまま続けても赤字になる」ことが誰の目にも明らかでした。しかし、それまでに投じた膨大な時間と資金を惜しむあまり、誰も「やめる」という決断を下せず、そのまま突き進んでしまいました。これを経...
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「終わりの日」が来なかった次の日のこと。

「〇月〇日、世界は終わりを迎える」 もしそんな予言を信じて、財産を投げ打ち、家族とも離れ、その日を待っていたとしたら。 そして、その当日、何事もなく太陽が沈み、いつも通りの「明日」が来てしまったとしたら。普通に考えれば「予言が外れて良かった...
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その「正解」、誰かの不安でできていませんか?

「〇〇型はこういう性格だ」 「このままだと、将来の生活は破綻する」 「今、これをやっておかないと手遅れになる」私たちの周りには、もっともらしい「統計」や「根拠」を掲げた言葉が溢れています。 特に、ニュースの速報やテレビの特集などで一度その情...
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乱暴なブレーキが教えてくれたこと。

社会人として働いていると、自分一人ではなく、誰かの運転する車に同乗する機会があります。 その日、私は先輩が運転する営業車の助手席に座っていました。その先輩の運転は、一言で言えば「激しい」ものでした。 アクセルは床まで踏み込み、赤信号が見えれ...
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アンパンチは、さよならの合図。

幼い頃から、当たり前のように見てきたヒーロー、アンパンマン。 バイキンマンが悪さをすれば、力強く「アンパンチ」を繰り出す。その光景を、私たちは勧善懲悪の正義として眺めてきました。しかし、生みの親であるやなせたかし氏は、かつて他国のヒーロー像...
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ゴルフ場の「空振り」が、なかったことになる不思議。

職場や社会には時々、不思議な空気が流れます。 それは例えば、接待ゴルフの現場のような場所で、もっとも色濃く現れます。ある得意先の社長が、ティーショットで思い切りクラブを振りました。 「ブーン」と空を切る音。 ボールは、微動だにせずそこに鎮座...