典型的なブラック企業での体験を基に、高圧的な説教が無駄であることを惜しまずお伝えします。
そして、厳しい上司によって管理がうまくいっていると勘違いしている経営者の皆様にもメッセージがあります。
高圧的に説教することが仕事だと思っている上司の方々。無駄です。
日本の企業ではよく見かけられますが、世界では稀です。
その説教という行為は仕事のパフォーマンスを上げるうえで全くの逆効果であることを解説します。
実際に、抑圧的な環境と自由闊達な環境でのパフォーマンスは数倍以上違うそうです。
説教などの押さえつけはエネルギーの無駄遣い兼職務怠慢だと気づいていただけたら幸いです。
私自身、ホワイト→ブラック→ホワイト企業と3社経験していますので、
よりブラック企業への理解が深い方です。
正直、私も大分悩まされました・・。
高圧プレッシャー説教上司の存在価値を考える
まず初めに高圧上司の社会に与える良い影響や価値を考えてみましょう。
・・・特に見当たらない。以上。
と、これで終わってしまうとブログ記事にならないので、真剣に以下考えました。
・部下自身が理想の働きたい環境を考えるきっかけを与える存在
・こんな風になってはいけないという反面教師として
・ブラック企業ブログへのネタ提供の参謀
・離職時の後悔をゼロにする役割
高圧的な上司の方は撲滅させたいところですが、見逃せない価値提供をされています。
私自身も経験を通じて反面教師としてやってはいけないことが明確にわかるようになりました。
高圧的な説教の間、聞いてあげている部下はどう思っているか
私が無駄だと思えるしつこい説教の最中にどんなことを考えていたか、
お教えします。
・あー早く終わらないかな。
・この時間いる?普通にフィードバックして仕事した方が良くない?
・怒ってばかりだから、こっちの意見が言えない
・声のボリューム調整機能が無いのだろうか
・あー絶対やめてやろう
大体こんなところでしょうか。
私はブラック企業で働いていた時に日常的に説教されたり、
怒鳴られるような環境であったので上記のことしか考えていませんでした。
そうです。読んで気付かれましたでしょうか。
あなたの説教はほぼ聞いていない、と言い換えても過言ではありません。
ミスに対して怒鳴っても将来のミスは防げないことを理解してほしい、と切実に思っていました。
他にも、よくわからない正義感を押し付けられることもありました。
私の場合は言い方がしつこい上司だったので、
一つ一つ聞いてられないんだよ!と心の声がガンガン鳴るのが日常です。
つまり、説教って無駄なんです。
人間にはプライドがあり感情があります。
よっぽどの信頼関係があっても人前で怒られたり説教されたりするのは
誰も望んでおらず、聞く側のモチベーションを下げる効果があります。
高圧説教上司がもたらした職場環境
まず上司がいるときに笑いが無くなりました。
楽しそうにしていると、怒鳴ったりするので会話も無くなりました。
結果、情報共有するという雰囲気が無くなり、組織が機能不全になりました。
つまり結果として業務怠慢なわけです。
報連相を叫べば叫ぶほど、上司と他の方とのギャップは広がっていき、
最終的には報告のしにくい職場の雰囲気が無事形成されていくという悪循環の完成です。
フィードバックを適切に得られない環境というのは非常に危険です。
事例として”失敗の科学”というベストセラー本からのエピソードを紹介します。
航空会社で実際にあった話で、パイロットと機関士の情報交換と適切な
フィードバックが少ない状況に陥ったことで墜落事故につながったそうです。
どんな話かというと、目的地に近づきながらも天候不良で旋回していた飛行機。
燃料のデータを管理する機関士が上級職にあたるパイロットに対し、
そのリスクを強く通知せず、気づいたときには時すでに遅し、
空港へ着陸するのに十分な燃料が無く、不時着が唯一の選択肢となり、
結果、墜落したということが起こりました。
多くの職場は死に直結するような場面は少ないと思いますが、
説教などにより立場が硬直してしまうと軽い話もできず機能不全に陥ります。
そしてそんな職場では何より部下全員のモチベーションも低くなり、
私もほぼ毎日会社に行くのが楽しくなります。そんな職場で良いでしょうか。
他の人も同じように感じていたと思います。
個人的なエピソードとして、無駄な説教の後に帰宅し、抑えきれないほど腹が立って
家のベッドを殴ったり、携帯を壁に投げつけたりすることが起こりました。
なぜそんなに怒ることがあったのかは覚えていません。
こんなことを部下が経験するのは理想の職場とは程遠いですよね?
わかりますでしょうか。
結果として、私を含む多くの人は退職するという固い決意をしています。
せっかく仕事を教えた部下が説教が原因で会社を去るのは、誰にとってプラスでしょうか。
職務怠慢と言えます。
それでも説教を続けますか?その先に何があるか未来を見据えた行動を望んでいます。
全ての人間は尊重されるべき対象ということを見直して下さい。
説教と呼ばれる、高圧的な指導はいつも構図が同じです。
高圧的な上司→反抗しない部下。
逆に部下から上司への説教はありません。
私がいつも感じていたのは地球上の誰もが同じ尊重されるべき人間なので一方が絶対的に
正しいという価値観は存在しないということです。
遅刻をしないとか基本的なことではなく、仕事の受注ができたかどうか
なんてコントロール不可能なことに説教を重ねてもモチベーションが下がるだけです。
変な体育会系のノリは不要です。
「体育会系求む」を翻訳すると「上の命令に反論などせず、都合よく使える部下求む」です。
それでは21世紀の社会には合いません。
愛のある建設的な話し合いこそ、仕事に必要とされているのです。
全ての人間に尊厳を持って接することが世界と仕事のパフォーマンスに好影響を与えます。
部下の立場で心が折れないために:考え方と対策
では、もしあなたが高圧ハイプレッシャー上司ではなく部下の立場で
罵声に晒されてしまった場合、どうするべきでしょうか。
理想は、辞める、異動を申し出るですが即効性が無いので簡単ではありません。
自分が一番良くないと思っていたのは、説教のせいで身の回りの良い心を持つ部下の方や
自分自身が体調を崩すことです。
こんなに無駄なことないですよね。
そのことを肝に説教受けている最中は心の中でこう叫びましょう。
また、人格否定の言葉は一切耳を貸さなくていいです。
・説教を聞いてあげてる私は相当に優秀
・なんと言われようと実際は私の方が圧倒的に優秀
・もう転職エージェントに登録しているから、良いサプライズでお別れしよ
(自己防衛のために情報収集していくことが必須。下記のバナーやリクルートエージェント等。複数登録しておきましょう。)
以上の言葉で身を守ってください。柔道で言う受け身のようなものです。
エージェントへの登録をお勧めするのは情報収集のためです。
選択肢が自分の中にあれば、それが心の支えとなります。
そして、あなた自身の価値は誰かのコメントに左右されることなく、
世界で唯一の貴重な存在です。
ブラックからホワイト企業にカムバックして思うこと
ホワイト企業に再転職しありとあらゆる面で自由なりました。
・社内で活発な会話ができる
・アフターファイブの予定が組める!(これが一番大きい)
・土日の予定も組める。
・上司を含め仕事の相談を皆にしやすい(双方向性の会話)
・何かに困っている人を助けよう精神が出てくる
・仕事中に多少は趣味の話をして盛り上がっても良い
・通勤時におなかが痛くなることが全くない
挙げればキリがないほどあります。
このような環境でモチベーションが高止まりすることで、ホワイト企業は常に高い利益を上げ続けます。
ホワイトかブラックかは働く本人の気持ち次第でいかようにも捉えられます。
ただ、私のように高圧上司の下でホワイト企業だなと感じる神経の持ち主は
いないと自信を持って言えます。
ダメな部下などいない、理解の至らない上司がいるだけ
そもそも「話を聞いてもらうのは有料」です。
精神科医もキャバクラも、心理カウンセラーもそうですよね。
もしあなたが部下に対して怒鳴る、説教するという行為を続けていながら
部下が一回以上、根気よく聞いているのであれば、情動管理のできるとても優秀な部下です。
そして高圧的な職場環境は誰にとっても幸せにならないので、是非お考え下さい。
あなたの行動は部下にとっての家族にも自信を持って正しい指導と言えるでしょうか。
ほぼ全ての人は信頼をベースとしたホワイト企業のみで働きたいのです。
私はそういった環境と上司に耐えられずに転職しました。
自分が日常的に怒鳴っていたり、高圧的になっているようであれば
活躍の場が合ってないということです。
きっと想像以上のプレッシャーに晒されているのではないでしょうか。
そんな環境を容認している職場で働き続けることは間違いです。
そして、輝かしい未来も起こりにくいでしょう。
そんな怒鳴りあいが日常の会社であなた自身も働きたいでしょうか。
時間を取って自問自答しても良いと思います。
私は前職は仕事内容は好きでしたが、結果的に上司の執拗な叱責に耐えられず
会社を辞めました。
そんな職場環境にしてしまっている上司の立場の方も聞いてあげている部下の方も
転職エージェントに登録して、他の会社の話を聞くだけでも全然気持ちが違います。
環境選びは最重要な自分の仕事です。
そして、説教などを必要としない環境であなたの活躍を求めているところは必ずあります。
以上。
ありがとうございました。