大手食品会社の営業を新卒から4年で辞めました。その葛藤とその後。

ひでせろ
ひでせろ

従業員600人規模で福利厚生もしっかりしている食品会社の営業を辞めるまでに至った過程とその思いを語ります。

28歳の時でした。

食品会社の営業を辞めました。

簡単に結論から言うと、「このままで良いのか?」という疑問からスタートして

「海外顧客への営業活動」をしたいと、本気で思ったからです。

そこに至るまでの過程や思いをステージごとに語ります。

23歳で新卒入社。東京支店の営業部署に配属される。

普通の私大を卒業し、就職活動を経て大手食品メーカーに採用されました。

内定が決まったときは嬉しかったです。

たぶん、よっしゃー!とか言ったと思います。

就職活動では大学が食品関係の専門であったので、ほぼ食品会社に絞って活動していました。

職種は個人的な思いとして外に出ていく仕事がしたく営業職のみの応募でした。

逆に言えば仕事でオフィスや事務所にずっといるのは嫌だったから、とも言えます。

全部で3社ほど内定を頂いて、こちらに受かったので受かってから就職活動はしていません。

大手だったので残業もほどほどの、ちゃんとした会社でした。

そして初めての東京生活は独身寮扱いのレオパレスでの一人暮らしも快適でした。

ただ、2年目ぐらいに思ったんです。

「このまま60歳まで続けるのか?」と。

「いやいや、それはありえへんやろ・・。」と

上司の姿って、言ってみれば将来の自分の姿じゃないですか。

試しに、その姿を自分の未来と重ね合わせて・・・。

「これは嫌やなー」と。純粋に思いました。

偉くなって、肩書がいっぱいついて部下が一杯できてっていう生活。

自分の関わった会社で偉い方の上司の

一日をじっくり見ていると、

社内外での会議、得意先訪問、得意先とゴルフ、得意先と飲み、得意先との麻雀

以上の予定で埋め尽くされているわけです。

全然、憧れない...

「偉くなればなるほど自分の時間が減ってるやん。

偉くなることでストレス増大してないか?いや、間違いなくしてる」

と気づいてしまったわけです。

そこからです。

自分の未来について真剣に考えだしたのは。

何がやりたいのか真剣に考えだした2年目:25歳

じゃあ、一体辞めてどうするのか。

自分自身との対話を始めました。

そこで出てきた結論が、もしかしたら海外と仕事をしたら面白いんじゃないか?

ということです。

きっかけの一つはお昼時に六本木を歩いていて、起こった出来事です。

ランチタイムだったので、ビルから次々と人が出てくる中で

欧米人と、20代後半ぐらいの日本人(たぶん)が楽しそうに会話している場面に

遭遇したのです。

「Oh yeah!, haha」

と言っていました。

そして自分の中で何か引っかかりました。

なんで俺は日本人とだけ関わっているんだろう。

世界中の人と商売したって良いじゃないか。

少なくとも”Oh yeah!, haha”は自分でもわかるぞ、と。

そこから海外向けに仕事をしたいという気持ちがムクムクと沸き上がってきました。

じゃあ、どうすれば良いのか。

何から始めれば良いのか。徹底的に考えだします。

身近に外資で仕事している人を見つける:26歳

私、趣味のフットサルを当時、週に3回ほどしておりまして、

その知り合いが一杯いたんです。その中でニュージーランド留学経験のある方がいて、

試しに話を聞いてみたんです。

何と、同じ20台後半で仕事を辞めて1年の語学留学の後に就活して、外資に就職したと言うではありませんか。

「本当にいるんや・・。俺でもできるかも」

そう思わせてくれる話だったのです。

実際にその方も、今では本当に恩人ですが、

「本気でやれば ひでせろさん もできるよ」

とサラリと言うではありませんか。

それを聞いてから、その気になり準備開始です。

・ワーキングホリデー制度について調べる

・必要資金(1年なら200万ぐらい)

・いつ会社をやめるのか

などなど、目標が定まっていない時からすれば随分具体的な準備になりました。

そして英語の勉強は・・・。AMラジオで米軍放送を毎日聞いていました。

以上が勉強です。

座学ができない体になっていたので、基礎となる勉強を全然やってなかったことを

後で後悔します。

大学の時以来受けたTOEICスコアも300点台後半でした。

いわゆる一つの、英語ができない人カテゴリー真っただ中だったでした。

しかしながら、根拠のない自信だけはありました。

日本人以外の友達を100人作ればいい、後は英語の学校で基礎から勉強すれば良い

という考えです。

この根拠のない自信は大切です。留学先でやっていくのは英語力よりも

マインド設定の方がよく効くからです。

なので、行きたいと思う皆さんは現在の実力を憂いだりせず、

本気で行きたいという気持ちをそのまま持っていてください。

そして大手食品会社の営業を辞める:27歳

もちろん、安定していると思われる大手食品会社を辞めることには葛藤ありました。

社内外でお世話になった人も多くいましたし、仲のいい同期と二度と仕事する機会は無い

と思うと後ろ髪を引かれる思いでした。

それでも、自分を突き動かしたのは

「本当にこれでいいのか、このまま人生終えて満足か?」

という自分への疑問でした。

例え給料が10倍になったとしても辞めたいか?と自分に聞いても

余裕でYESの回答が出てきたので、答えは出ていました。

その固い決意を胸に抱えた上でまずは上司に話しました。

そして、そのまた上司の引き留めにも臆さず

辞職願を無事出すことができたのです。

その時の気分ですか?

メチャクチャ清々しい気持ちでした。

将来の不安よりも新たな挑戦がスタートするウキウキが買っていたからです。

思えば、本当の意味で自分の進む道を決めたのはこの時が初めてだったのかもしれません。

それまでの決断はどちらかというと無思考で、周りに流されていたものだからです。

NZ留学、心から望んだことに取り組む気持ちよさ:28歳

留学したいと思い立ってから約一年でニュージーランドに留学しました。

商社かどこかの会社の海外営業部隊で働くことを夢見て、生活を始めます。

ただ途中で、

ただ留学しているだけで英語ができることにはならない、と気づき

本気で英語の勉強に取り組みだします。

正直、このままだとマズイという思いもありました。

色んな人と英語だけでコミュニケーションを取り、英語の基礎、応用全てに取り組みました。

そうこうするうちに1年2か月が経ち、

TOEICスコアは300点台から600点台になりました。

スコアは世間的には大したことないですが、目的を持った海外留学は

真の英語力アップに直結します。

結果、コミュニケーションは自信を持って取れるようになり、

帰国して海外営業として採用されるに至ります。

私が実際に使った転職サイトはリクルートエージェントです。

情報収集のためにも今からどんな求人があるのか調べてみるのも一つの手です。

今やりたいことが、心からやりたいことでしょうか。

ここで何が言いたいかと言うと、

本当にやりたいことに向き合っていますか?という疑問です。

ちょっとでも、あれ?という疑問があれば

時間をとって、じっくりと向き合ってください。

誰かに相談するよりも自分に聞くのが最もいい方法です。

せっかくですので、自分を見直すのに参考になる本を紹介します。

立ち読みしなさい! [ 苫米地英人 ]
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読む価値のある本です。

著者の苫米地博士は脳科学者の立場から、自己啓発本のジャンルで書かれています。

自分のゴールを見つけて一歩でも取り組むのであれば一読して損はありません。

私もそうでしたが、他人のゴールを生きていないか、

今やりたいことは果たしてやりたいことなのかを科学的な知見を基に見直すことができます。

自分の経験と共にご参考になれば幸いです。

以上。

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